この記事をお読みの方で、水道の栓をひねっても水が出てこないという経験のある方はいらっしゃらないかもしれません。バケツ1杯の水を汲むために何時間も歩いたことも、地域の不衛生な水道システムのせいで寄生虫疾患にかかったことも、おそらくないかもしれません。この知らぬが仏の状態は、知られざる特権と言えるものであり、10億人以上の地球市民が直面している現実と明白な対照をなしています。

水ストレスとそれに関連する健康被害は、赤道アフリカから中東中南米まで、世界の渇水が起こりやすい多くの地域で長年の苦しみを生んできました。例えば、ソマリ半島は昨年、この40年間で最長の干ばつに見舞われ、その結果生じた不作により、何千万人もの人々が食糧支援を受ける事態となりました[1]

しかし、水不足の問題はグローバルサウスだけの課題ではありません。経済的にはもっとも発展した地域——欧州でも、その懸念は次第に高まりつつあります。

2023年の欧州全域での降水量レベルは、気象学者にも科学者にも同様に波紋を投げかけました。アルプスでは、降雪量が通常の63%減でした。ライン川の水位低下が著しく、荷船は通常の貨物量の半分しか運搬できませんでした。フランスでは、12ヶ月のうち9ヶ月で、通常の最大85%を下回る降水量を記録しました[2]

過去500年間で最悪の干ばつとなった欧州の夏によりその影響は拡大し[3]、それと並行して(地下水貯蔵の分析を受けて)この大陸が理論上は2018年から継続して干ばつ状態にあり、水安全保障が「きわめて不安的な」時期に入ったことが明らかになりました[4]

この警鐘を受けて、欧州も世界の他の地域を悩ます水不足を免れるわけではなく、地球温暖化の致命的な副作用の影響を受けないわけでもないことが広く証明されました。

いったい、欧州の危機はどれだけ深刻で広範に及ぶものなのでしょうか。そしてまた、これは今後数年のうちにコミュニティが直面する、さらに危険な水問題の予兆に過ぎないのでしょうか。

欧州が見通す乾燥気候と干ばつ

欧州全域を通じて、干ばつの状況の頻度と深刻さはここ数十年で増しています。影響を受ける人の数は、1970年代から2000年代の間に2割近く増加しています[5]

世界資源研究所によると、少なくとも欧州の4ヶ国——キプロス、サンマリノ、ベルギー、ギリシャが、年間の過酷な水ストレスの 世界トップ25にランクインされています[6]。近代的なインフラと十二分のGDPをもつこれらの4ヶ国が、シリアやボツワナ、ナミビア、インドなどの国々と肩を並べ、毎年の測定可能な地表および地下水供給の80%以上を消費しています。

もっとも極端な例ではありますが、これらの国に限った話ではありません[7]

スペインやイタリア、ポルトガル、アルバニア、マケドニア、アンドラなどの近隣国は、「高い水ストレス」にさらされていると分類され、自国の水供給の40%から80%を消費しています。ドイツとルクセンブルクもプレッシャーを受ける状況にあり、「中〜高程度の水ストレス」として水供給の20%から40%を消費しています。

大陸全域にわたり、乾燥が進行する気候の影響はすでに毎日感じられるようになっています。

2023年、フランスの7つすべての主要河川流域の当局が取水制限を導入しました。エマニュエル・マクロン仏大統領は、同国で推定される将来的な水量の40%の低下に取り組む中で、「豊かな時代」は終わったと警告しました[8]

フランスが暑さに苦しむ一方、スペインは独自の判断で耐えています。カタルーニャ州当局は、住民1人の1日あたりの平均給水量に230リットルの上限を設けました。1980年以降、スペインの平均給水量は12%低下しており、2050年までにさらなる急落が予想されています。

イタリア最長のポー川の水位は、昨年、断続的に通常の61%まで低下しました。イタリア北部の降水量は、それ以前の12カ月に比べて40%減少しました。これらの明らかに危機的な状況への対応として、イタリアは深刻な干ばつの問題に専門的に対処するための「スーパーコミッショナー」を任命しました。

一方、オーストリアとドイツでは、冬季の降水量が減少しています。これは観光客向けのスキー場のゲレンデに雪がないというだけでなく、春夏の中央ヨーロッパの下流域への水供給となる雪解け水が少なくなることも意味します。

 欧州に広がる一連の水危機は、多くの点で予測できるものです。World Weather Attribution(世界気象分析グループ)サービスは、地球温暖化により、すでに北半球では干ばつが20倍発生しやすくなっていることを指摘します。

厄介なことに、過酷な水不足の回数は、今後数年でさらに頻度が増すと考えられています[9]

気候危機は、自然のリズムの急激で不可逆な移行をもたらし、私たちの社会が長年依存してきた予測可能なサイクルは失われます。欧州が長年培ってきた水安全保障を打ち崩す脅威的要因のひとつは、降水パターンの変化です。ある地域では長期的な乾燥状態が続く一方、別の地域では熱波が続き、水分の蒸発により水位がますます低下します。ご存知の通り、集中豪雨もまた増えていますが(イタリア、スロベニア、ハンガリー、ドイツ、オランダはいずれも2023年の洪水による被害を受けました)、突然の土砂降りが乾き切った大地に降り注ぐと、水は淡水の供給経路に組み込まれるのではなく、道筋を失って洪水を起こし、溢れ出します。

もちろん、水不足により危機にさらされるのは、飲用水と公衆衛生だけではありません。水が不足すれば、私たちの日常生活のほぼあらゆる側面に影響が及びます。

食糧、エネルギー、産業セクターが直面する水の課題

欧州市民は、食糧供給について考えることに慣れていません。長年、食糧は大多数の人々に対して豊富に、かつ低価格で提供されてきました。しかし、その自己満足の安心感は、農業や栄養補給に対する水供給の膨大なインプットを無視しています。例えば、人は平均して24時間あたり2リットルの飲料水があれば生存できるにもかかわらず、私たちが日常的に食べる食物は、驚くべきことに生産に3,000リットルもの水を必要とします。[10]

先を見据え、欧州国家は食糧を他の地域から輸入するという展望に目を向けています。スーパーマーケットの棚を国産品で埋める能力が揺らぎはじめているからです。例えば、フランスで2022年に起きた干ばつにより、8月上旬までに国内の「良好」な状態のとうもろこしの収穫量は半減しました[11]。南ヨーロッパの収穫量、特に穀物と果物は、すでに高温と水不足の二重苦により不作が常態化しています。

影響を被るのは食糧システムだけでなく、エネルギーシステムも同様です。農業に十分な水が欠かせないように、水力発電プラントや原子力発電所もタービンの稼働や原子炉の冷却用に大量の水を確保しています。水位レベルの低下により、2022年には水力発電が欧州全体で平均20%、スペインでは44%落ち込みました。

川の水位低下により、フランスの原子力発電所も同様に出力の抑制を余儀なくされています[12]。よりサステナブルな未来に向けて方向転換するのであれば、エコ・エコノミーのリソース需要は無視できません。

産業界もプレッシャーを感じているかもしれません。化学品から紙まで、一般的な製品はすべて製造過程で多量の水を必要とするからです。

一般的な消費財も同様に苦境に陥るでしょう。例えば1パイントのビールは、大地から注ぎ口にたどり着くまでの製造ジャーニーにおいて300パイントの水が必要になります[13]

これらの問題はすべて必然的に、人口増加により悪化します。2023年、欧州の人口は7億4,220万人になると推定され、これは10年前よりもおよそ220万人の増加です[14]。頭数が増えれば、その分だけ水危機の深刻度は高まり、未来の世代のための安全な筋道を描くのが難しくなります。

断片化された市場と管の水漏れが反撃を妨げる

欧州の現在の、そして悪化が進む水ストレスの促進要因は、人口増加と気候変動だけではありません。

大陸である欧州は、歴史的に水が欠乏する土地ではなかったため、その保全に関してはある意味自己満足の部分がありました。

大陸全域で、配水インフラは老朽化して不十分な状態です。研究によれば、EUの全飲用水の約4分の1が、水道管の水漏れにより毎年失われています。

イタリアのある地域では、その数字は40%以上に上昇します[15]

英国では、民間の水道会社による慢性的な投資不足の上に熱波が襲来し、給水管の破裂が急増して貴重な供給がさらに浪費されています。

急速な都市開発、化学汚染、管理のまずさなどが、すでに緊迫しているシステムにさらなる負荷を与えています。

異質で分散した水市場の性質もまた、水供給の保護を強化する取り組みを妨げる要因です。欧州全域で、水サービスは地域企業や市当局——直近の調査では7万8,000の個々のビジネスが寄り集まる形で管理されています。立法府は、境界をまたいで異なる法制度に適用できる、公共と民間領域を包括する政策の立案に苦労しています。

そんな中でも、欧州の未来の水ストレスのリスクを緩和する取り組みは、地域と国家レベルの両方で進められています。

水危機に対する形勢逆転を目指す国々

2000年以降、EUは水政策枠組み指令(Water Framework Directive)を発令し、淡水供給の基準改善に取り組んできました。しかし、この取り組みはいまだ十分に成果を上げているとは言い難く、研究者たちは、欧州のおよそ90%の河川域は、2027年になっても「不健康」との認定を受けるだろうと考えています[16]

将来的な水の危機に関してきわめて重要なことに、EU法制度の大多数は、「水量」ではなく「水質」を対象としています。また、往々にしてそのスコープは狭すぎます。2023年7月、欧州議会は、産業の排出に関する指令(Industrial Emissions Directive)において水の使用効率に関する条項を緩和しました。同様に、水の再利用に関する法律は、地域のすべての淡水の半分が産業使用されているにも関わらず、純粋に農業を対象としています[17]

これらの抑制や制限にもかかわらず、欧州レベルでの水の安全保障を推進する取り組みは続けられています。

2023年6月に採択された、欧州委員会の水再利用に関する規制(Water Reuse Regulation)は、作物灌漑用の処理済み廃水使用を、安全で透明性が高く、アクセス可能なものにすることを目的としています[18]。都市廃水は既存技術で問題なく浄化でき、農民たちは処理水で健康な食用農作物を育てることができますが、現在のところ、EUで再利用されている都市廃水はわずか2.4%です。一例として、フランスではこのイニシアチブに乗じて、2030年までに10%の廃水を再利用するという目標を定めました[19]

他のEU各国でも、水不足に対応する独自の戦略を徐々に構築しつつあります。

ドイツは昨年、革新的な国家水戦略(National Water Strategy)を策定し、供給問題に関して未来を見据えた政策を打ち出しました。現在から2030年までに実施される措置には以下があります。

  • 自然の水環境を保護・保全する
  • 水管理を補完する形での地方、都市の土地利用を確実に行う
  • 汚染物質によるリスクに対応する
  • 気候適応型の水インフラを開発する
  • 水に関するデータを整備し、法的枠組みを強化し、貴重な資源としての水に対する国民意識を高める[20]

スペインでは、2023年に政府が浄水、灌漑近代化、洪水リスクに対する230億ユーロの投資計画を承認しました。すべてを緊急に改善し、同国の水供給を守ることが目的です[21]

一方英国では、トイレや洗濯機など、新たな家電に対する義務的な節水ラベルの導入を検討しています[22]

欧州の技術セクターでは、今後数年のうちに水の持続可能性に関する画期的なブレイクスルーが確約されています。

EUの資金提供を受けるiWAYSのスキームは、工業プロセスで発生する水、原料、熱を回収するよりよい方法を調査し、産業のあらゆる過程で淡水消費量を30%から60%削減することです[23]

ドイツでは、エネルギー企業のBayWa r.e.が湖での水上太陽光発電の設置を試行しています。これにより、水の蒸発を少なくとも3分の1まで減らした上でクリーンエネルギーを生み出すことができるようになります[24]

水は減り人は増える、という解決しがたい難問に世界が備えるため、このような民間セクターのイニシアチブはさらに重要になっていくはずです。

気候変動による干ばつで欧州とスペインが水不足に。スペインのビラノバデサウにあるサウ貯水池では、水位が下がったためにサンロマデサウの鐘楼が姿を現した。

民間セクターが水投資のフローを支える

水供給の低下という問題には、私たちの存在にかかわる危機となる前に、今すぐ対応することが重要です。

たとえ世界の気温上昇が1.3oCから2.4oCの幅を維持しているとしても、2050年までにさらに10億の人口が加わり、人々はきわめて水ストレスの高い環境下で暮らすことになると予測されています[25]

問題は、気候変動によってますます悪化します。3oCの気温上昇のシナリオのもとでは、南および南西ヨーロッパの河川の流量は夏季には40%落ち込む可能性があります[26]

気候緩和戦略によっては、水に多大な負荷をかけることにもなります。グリーン発電、水素電解製造、二酸化炭素回収などの産業は、2050年までに年間580億m³の水を消費するようになる可能性があります。これは、欧州市民が現在1年間に消費する飲用水の2倍です。[27]

世界気象機関が、2022年のグローバルな水資源レポートにおいて世界の水供給システムを「バランスの制御を失いつつある」と記述したのも、おそらくそれほど驚くことではありません[28]

民間セクターでは、Abdul Latif Jameelのような企業が、独立資本の強みを生かして水の課題のために立ち上がり、世界の渇きと飢饉に対する戦いについて人々の認識を高めていきます。

Abdul Latif Jameel Energy(アブドゥル・ラティフ・ジャミール・エナジー)の一部であるAlmar Water Solutions(アルマー・ウォーター・ソリューションズ)は、国連のサステナブルな開発目標6、すべての人々のための浄水と衛生の目標を精力的に支援しています。

2016年に設立されたAlmar Water Solutionsは、欧州、中東、中南米、アフリカ、アジア太平洋にわたる持続可能な水インフラプロジェクトのポートフォリオを運営しています。海水淡水化と再利用などの革新的なソリューションに注力し、地方自治体と産業セクターの両方で信頼性の高い水アクセスを実現しています。

全世界で約1,000名のAlmarの従業員が、世界最大級の逆浸透法海水淡水化プラントであるサウジアラビア紅海沿岸のShuqaiq 3海水淡水化プラントをはじめ、150件以上の個別の水契約に従事しています。

Shuqaiq 3の7,000の圧力管が同時に稼働して1時間あたり1,800万リットル以上の純水を製造し、400万人近い住民の暮らすアシール州とジザン州の家庭、農業、産業活動に十分な水を供給します[29]

隣のバーレーンでは、Almar Water Solutionsは1日あたり10万m3を処理する最新鋭のムハラク廃水処理工場を運営しています。この工場は、処理廃水をグレードの高い再生水へとリサイクルします。ムハラクのインフラストラクチャーでは、湾岸地域で初となる地下16.5kmの重力下水道幹線パイプラインを敷設し、下水回収システムも構築されています。

Muharraq Wastewater Plant Bahrain

欧州では、スペインのテック企業であるDatakorum(データコルム)がAbdul Latif Jameelの主要パートナーとして、水部門をはじめとする複数セクターにわたり電子デバイスやエンドツーエンドのIoTソリューションを開発しています。Datakorumは、水をスマートデータに変換することで、最終的な効率性を高め、貴重な自然資源の保護を支援します。世界が注目している案件として、2022年、アブダビでDatakorumがインテリジェントな水管理のランドマークとなるプロジェクトを開発することが発表されました。5年契約のもと、Datakorumは、エンドユーザーとの途切れない接続を保証する5Gゲートウェイ、配電メーター、高度な測定インフラを提供します。

Fady Jameel
ファディ・ジャミール
Abdul Latif Jameel社長代理兼副会長

「Almar Water Solutionsを通じ、Abdul Latif Jameelは、水ストレスの高い世界の脅威に対し、水処理や海水淡水化工場、サービス供与契約、スマートウォーターイニシアチブ、廃棄物のエネルギー利用スキーム、技術投資といったさまざまな角度からの対応を支援します」と、Abdul Latif Jameelの社長代理兼副会長であるファディ・ジャミールは述べています。

「欧州やその他の地域で、私たちは皆が連携し、包括的な気候危機の一部としての、また同時に特有の難問も提示する水ストレスを認識していかなければなりません。協力体制、法の整備、そしてイノベーションが、水不足の恐怖から、さらには水をめぐる争いの脅威から、私たちの子孫を守ることになります。」

[1] https://lordslibrary.parliament.uk/horn-of-africa-projections-of-a-famine-in-2023/

[2] https://www.theguardian.com/weather/2023/mar/04/very-precarious-europe-faces-growing-water-crisis-as-winter-drought-worsens

[3] https://www.theguardian.com/environment/2022/aug/13/europes-rivers-run-dry-as-scientists-warn-drought-could-be-worst-in-500-years

[4] https://www.tugraz.at/en/tu-graz/services/news-stories/media-service/singleview/article/satellitendaten-belegen-anhaltend-schwere-duerre-in-europa

[5] https://www.ft.com/content/80122ded-4158-45f9-915c-a52b5fb2d088

[6] https://www.wri.org/insights/highest-water-stressed-countries

[7] https://www.waternewseurope.com/four-european-countries-are-subject-to-extreme-water-stress/

[8] https://www.theguardian.com/weather/2023/mar/04/very-precarious-europe-faces-growing-water-crisis-as-winter-drought-worsens

[9] https://www.theguardian.com/weather/2023/mar/04/very-precarious-europe-faces-growing-water-crisis-as-winter-drought-worsens

[10] https://www.euronews.com/2023/10/16/europes-water-crisis-how-bad-is-it-and-what-can-be-done

[11] https://www.weforum.org/agenda/2022/08/drought-impacts-europe-unexpected/

[12] https://www.weforum.org/agenda/2022/08/drought-impacts-europe-unexpected/

[13] https://www.euronews.com/green/2023/05/09/water-gaps-where-in-europe-is-most-at-risk-of-water-shortages-and-what-can-be-done-about-i

[14] https://www.statista.com/statistics/1106711/population-of-europe/

[15] https://www.ft.com/content/80122ded-4158-45f9-915c-a52b5fb2d088

[16] https://www.euronews.com/2023/10/16/europes-water-crisis-how-bad-is-it-and-what-can-be-done

[17] https://smartwatermagazine.com/blogs/kira-taylor/eu-needs-address-growing-issue-water-scarcity

[18] https://environment.ec.europa.eu/news/water-reuse-new-eu-rules-improve-access-safe-irrigation-2023-06-26_en

[19] https://www.ft.com/content/80122ded-4158-45f9-915c-a52b5fb2d088

[20] https://environment.ec.europa.eu/news/water-reuse-new-eu-rules-improve-access-safe-irrigation-2023-06-26_en

[21] https://www.theguardian.com/weather/2023/mar/04/very-precarious-europe-faces-growing-water-crisis-as-winter-drought-worsens

[22] https://www.ft.com/content/80122ded-4158-45f9-915c-a52b5fb2d088

[23] https://www.iways.eu/

[24] https://smartwatermagazine.com/blogs/kira-taylor/eu-needs-address-growing-issue-water-scarcity

[25] https://www.wri.org/insights/highest-water-stressed-countries

[26] https://www.eea.europa.eu/highlights/water-stress-is-a-major

[27] https://www.ft.com/content/80122ded-4158-45f9-915c-a52b5fb2d088

[28] https://www.euronews.com/2023/10/16/europes-water-crisis-how-bad-is-it-and-what-can-be-done

[29] https://almarwater.com/pf/shuqaiq-3/