Abdul Latif Jameel Energy、オーストラリアで7番目の太陽光発電所のためのグリーンファイナンスをINGより調達
- 90MWAC の Sebastopol Solar Farm は、4万軒以上の家庭に電力を供給するのに十分なクリーンエネルギーを発電し、年間約77,600トンの CO2 排出を削減することができます。これは毎年27,700台の自動車を道路から減らした効果に相当します。
- これは、FRV にとりオーストラリア初のグリーンファイナンス案件であり、このような方法で調達する再生可能エネルギー案件としては、オーストラリアで初めてのものです。
- FRV は、オーストラリアにおいて合計7件の太陽光プロジェクトの電力購入契約(PPA)を策定・締結しています。2012年以降の運用中、および投資が確定しているものの累計投資金額は、7億米ドルを超えています。
Abdul Latif Jameel Energy(アブドゥル・ラティフ・ジャミール・エネルギー)の一部であり、再生可能エネルギープロジェクトの世界的大手開発会社である Fotowatio Renewable Ventures (フォトワティオ・リニューワブル・ベンチャーズ、FRV) は、ニューサウスウェールズ州で3番目、オーストラリアでは7番目の大規模プロジェクトとなる 90MWAC の Sebastopol Solar Farm への融資契約を締結しました。
これはFinance Market Association(金融市場協会)のグリーンローン原則とグリーンプロジェクトの要件に準拠したグリーンファイナンスの形で、ING が全てを融資しています。
FRVは、2020年3月に Snowy Hydro(スノーウィー・ハイドロ)との間で本プロジェクトの電力売買契約(PPA)を締結しました。8月に FRV は、69.75MWAC のニューサウスウェールズ州の Goonumbla Solar Farm(グーヌンブラ太陽光ファーム)の建設を無事完了しました。この件について、2018年の Snowy Hydro の再生可能エネルギー調達プログラムの一環として FRV が電力売買契約を獲得しています。
ニューサウスウェールズ州シドニーの南西約440kmにあるテモラの南16kmに位置するこの発電所は、今後国家送電網に接続し、4万世帯以上のオーストラリアの家庭に電力を供給するのに十分な電力を発電し、年間約77,600トンの CO2 効果があります。これは、年間約27,700台の自動車を道路から減らす量に相当します。
Sebastopol Solar Farm は、今後も地元の経済発展に貢献していきます。FRV は、建設期間中に最大150人の雇用を創出し、プロジェクト期間中2~3人の運営スタッフの雇用を見込んでいます。維持管理契約も必要であり、これは地元企業が提供することになります。
FRV はオーストラリアにおいて合計7件の太陽光プロジェクトの電力購入契約(PPA)を策定・締結しており、2012年以降の運用中、および投資が確定しているものの累計投資金額は、7億米ドルを超えます。それらの案件は、オーストラリア首都圏のRoyalla(20MWAC)とClare (100 MWAC)、クイーンズランド州の Lilyvale(100MWAC)と Moree (56MWAC)、およびニューサウスウェールズ州の Goonumbla (67.8 MWAC)、ビクトリア州の Winton (85 MWAC) です。
FRV オーストラリアのマネージング・ディレクターであるカルロ・フリゲリオは以下のように述べています。
「これはビクトリア州のウィンストン太陽光ファームの融資締結に続く今年2番目の案件であり、数か月前の Goonumbla Solar Farm の引き渡し成功に続き、ニューサウスウェールズ州でも別の FRV プロジェクトが建設を開始したことを嬉しく思っています。また、本プロジェクトのために ING からグリーンファイナンスという形で資金提供を受けられたことにより、FRVが事業展開地域における環境的に持続可能な経済活動を支援する取り組みを確固としたものにできることを大変嬉しく思います。」
Abdul Latif Jameel 副社長兼副会長のファディ・ジャミールは以下のように述べています。
「当社の主要な再生可能エネルギー事業である FRV を通じ、Abdul Latif Jameel Energy は、世界の主要市場においてクリーンエネルギーソリューションを提供するという取り組みをさらに強化していきます。INGとのパートナーシップにより、Sebastopol Solar Farm のための画期的なグリーンファイナンスを実現できたことを感謝しています。私たちは協力して、オーストラリアの再生可能エネルギー分野における責任ある持続可能なインフラ開発を推進しています。」
スノーウィー・ハイドロの最高商業責任者であるゴードン・ワイマーは、次のように述べています。
「FRV が、このプロジェクトを資金調達契約締結の段階まで進めてくれたことを大変嬉しく思っています。Snowy Hydro は、再生可能エネルギーのポートフォリオを構築し続けており、今後新たな風力・太陽光発電プロジェクトが多く建設されることになります。このことは、C&I市場において必要な競争を生み出し、環境に対する素晴らしい成果をもたらすことになります。」
ING オーストラリアのマネージング・ディレクター兼エネルギー部門ヘッドであるギド・ヴァン・グラースは、次のように述べています。
「先日のウィントンとグーヌンブラの太陽光ファームへの融資に続き、今回の融資はオーストラリアにおける FRV との3件目の取引であり、グリーン・ストラクチャリング・アドバイザーを務めたシドニーのエネルギー・チームにとっても新たな節目となります。」 Sebastopol Solar Farm の建設資金にグリーンファイナンスを利用したことは、FRV の持続可能な未来に対するコミットメントを明確に示すものであり、当社の融資ポートフォリオをパリ協定の目標に沿ったものにするという ING の目標達成に一歩近づくことでもあります。」