• 年間750GWhのクリーンエネルギーを生産することにより、35万世帯のメキシコ家庭に十分な電力を供給し、CO2排出量を年間345,000トン削減
  • 2019年5月からポトレロ太陽光発電所建設に着工し、2020年中旬に操業開始予定
  • 建設段階で約1,500人の雇用を創出し、地域経済に貢献

Abdul Latif Jameel Energyの一部であり、再生可能な実用規模のプロジェクトで世界的な大手ディベロッパーでもあるFotowatio Renewable Ventures(FRV)は、メキシコでの同社第2の太陽光発電所となるポトレロ太陽光発電所 (296 MW dc)の組成の完了を発表しました。

3月に国際金融公社(IFC)とBanco Nacional de Comercio Exterior(Bancomext)で融資組成が完了し、5月下旬にプラント建設に着工、2020年半ばに完成予定です。

ポトレロ太陽光発電所は、FRVによるメキシコで初めてのプロジェクトであり、その製品(エネルギー生産、CEL、または収容能力を含む)が入札スキームで事前にコミットされる前に資金調達されます。また、両面受光型テクノロジーを使った世界最大の商業用太陽光発電プロジェクトの1つでもあります。[1]  操業が開始されると、発電所は生産電力をそれに関連するクリーンエネルギー証明書とともに、エネルギー市場で競争的に取引されます。

約700haの土地面積を持つポトレロ太陽光発電所は、ハリスコ州のラゴスデモレノに位置し、両面受光型太陽光モジュールを使用します。これは、上面または前面の両方からの直射日光と背面からの反射光の両方を取り込むことができる新しい技術です。

この太陽光発電会社は、年間約700GWhのクリーンエネルギーを生産し、平均で約35万世帯のメキシコの家庭に電力を供給し、CO2 排出量を年間345,000トン削減します。  また、EPC(Engineering-Procurement-Construction)契約のに基づき多国籍企業のパワー・チャイナとプロディエルの合弁企業によって建設されるポトレロは、建設段階で約1,500人の雇用を創出すると見られ、地域の経済発展にも貢献します。

FRV Mexicoのマネージングディレクターであるフェルナンド・サリナスは次のことを明らかにしています。

「メキシコは、再生可能エネルギープロジェクトに有利な市場と気象条件により、FRVと国際投資家の双方に多くの機会を提供する国です。  ポトレロの融資組成の完了は、世界最大の両面受光型太陽光発電プラント、およびFRVのメキシコでの最初の全商業用プロジェクトとして画期的な出来事です。  このプロジェクトは、他の大規模な両面受光型太陽光発電プラントの先駆けとなり、かつそれは世界最大の商業用太陽光発電プロジェクトの1つでもあります。この重要なプロジェクトを成し遂げることにより、FRVは再びそのリーダーシップを行動で示し、より広範な再生可能エネルギー産業の先頭に立つ能力を実証することになります。」

アブドゥル・ラティフ・ジャミール、副社長兼副会長のフェイディ・ジャミールは述べています。

Abdul Latif Jameel Energyは、ポトレロ・プロジェクトが次の段階に進むことを嬉しく思っています。  ポトレロは、世界中の再生可能エネルギー部門のリーダーとしてFRVの位置づけを確認し、メキシコのクリーンエネルギーに対する長期的な取り組みを一層強化するものです。  メキシコは、FRVとAbdul Latif Jameel Energyにとって強力で有望な市場であり、ポトレロが国内における同分野の発展の先頭に立ち、その先に進んでいくことを楽しみにしています。」

Abdul Latif Jameel Energyについて

Abdul Latif Jameel Energyは2012年に設立され、今日では大手の独立系電力生産会社であり、再生可能エネルギー部門の運用と維持管理の主要なサービスプロバイダーでもあります。世界16か国に太陽光発電や風力、廃棄物発電をはじめとする再生可能エネルギー、さらには海水淡水化、水および廃水処理などの環境ソリューションなどの関連施設を保有しています。詳細は、www.alj.com/energyをご覧ください。

FRVについて

FRVは、オーストラリア、アジア、中東、アフリカ、ヨーロッパ、中南米などに市場を持つ世界屈指の再生可能エネルギー開発会社です。  FRVは業界での実績と専門知識を活用し、主要市場における多様なクリーン発電資産ポートフォリオの所有権を組み合わせたビジネスモデルを構築し、電力部門の変革の結果生じる顧客のニーズに焦点を当てた、長期的な運用および資金源の活用の最適化を求めています。このため同社では今後5年間で、固定資産への40億米ドル以上の投資を見込んでおり、2019年0.7GWから2024年5.8GWへの総設置容量の8倍の増加を目指しています。  詳細は、www.frv.comをご覧ください。

IFCについて

IFCは世界銀行グループのメンバーであり、新興市場の民間セクターに注力している世界最大の開発機関です。資本、専門知識、影響力を活かし、世界2,000社以上の企業と協力して、世界で最も厳しい地域で市場と機会を創出しています。当社は2018年度、開発途上国に対して230億米ドル以上の長期資金を提供し、民間セクターの力を活用して極度の貧困を終わらせ、繁栄の共有を推進しました。詳細はこちら: www.ifc.org

[1] 商用発電所は、競争力のある卸売電力市場向けに設計された、非公益的または独立した発電の一形態です。従来の独立した電力プロジェクトとは異なり、商業プラントには、出力をカバーするための事前の長期固定価格電力購入契約(PPA)がありません。 商用プラントは、競争力のあるスポット市場で販売することを目的として建設されています。