•  アジア・中東・アフリカ各国にて、遠隔で受けられる妊産婦健診の普及を支援

  • 小型で持ち運びが可能な「胎児心拍計」と「外側陣痛計」からなる遠隔モバイル胎児モニター

  • 1997年にサウジアラビアのジェッダに開業した非営利のアブドゥル・ラティフ・ジャミール病院を開業に伴い、ヘルスケア事業を開始しました。2020年に創設されたアブドゥル・ラティフ・ジャミール・ヘルス社は、新興国の人々が十分な医療サービスを受診できるよう、医療インフラにおける貧富の格差の是正につながる様々な活動を展開

Abdul Latif Jameel Health社は、日本法人であるジャミール商事株式会社を通して、メロディ・インターナショナル株式会社(以下、メロディ社)との間で事業連携に向けた覚書を締結し、メロディ社が開発した「遠隔モバイル胎児モニター」のアジア・中東・アフリカ各国での販売・マーケティング活動を進めていくことをお知らせいたします。

現在、新興国においては、人口過疎地や遠隔地における医療施設や産科医の不足により、胎児や妊婦に対する適切な健診や処置を施せない深刻な状況が続いております。メロディ社は、「世界中のお母さんに安心・安全な出産を」という目標を掲げ、日本が世界に先駆けて開発した胎児モニタリング技術を応用し、小型で持ち運びが可能な「胎児心拍計」と「外側陣痛計」からなる遠隔モバイル胎児モニターを開発しました。

Source: Melody International

遠隔モバイル胎児モニターの大きな特徴は、胎児と妊婦の健康状態を知る上で重要な「胎児心拍」と「子宮収縮率」をいつでもどこでも簡単かつ正確に測定し、ICT 技術と組み合せることで、遠隔での妊婦健診を可能にしたことです。既に日本国内の様々な医療施設で導入が進んでおり、島嶼部や遠隔地に住む妊婦の定期健診の一部代替、頻回の検査が必要なリスク妊婦のモニタリング、緊急搬送時の救急車やドクターヘリと中核病院とのデータ連携といった様々な臨床ケースにおいて、実用性と有効性が実証されています。また、日本の医薬品や医療機器の承認機関であるPDMAにて、遠隔モバイル胎児モニターの品質や安全性についての認証を取得しております。

メロディ社のプラットフォームは、医師や病院、自宅など、いつでもどこでもデータを共有することでできます。
提供:メロディ社

現在、一般的に使われている大型で非常に高価な胎児心拍モニターに対して、同等の機能を有しながら低価格で持ち運びを可能にしたメロディ社の遠隔モバイル胎児心拍モニターは、医療アクセス、医療格差の改善に向けて大きな価値を提供出来ると考えられます。当社は、メロディ社と連携し、アジア・中東・アフリカ各国にて、遠隔で受けられる妊産婦健診の普及を支援しながら、当該地域での周産期死亡率の低減と持続可能な医療環境作りを目指して参ります。

メロディ社の 尾形社長のコメント:

Abdul Latif Jameel Health社と協業できることを大変誇りに思います妊産婦健診を容易に受診することができないアジア・中東・アフリカなどの新興国において、私たちはに、日本の画期的な技術である遠隔モバイル胎児モニターの普及に邁進していく所存です

当社日本法人社長の榎並のコメント:

メロディ社と事業連携を開始できることを嬉しく思います。今後も、日本の革新的な医療技術やサービス、製品を世界各国へ展開すべく、メロディ社をはじめ、様々なパートナーと共に協業し、医療格差の是正に努めていきます。

Abdul Latif Jameel Health社のCEOアクラム・ブシェナキコメント:

当社は、メロディ社が開発した革新的な遠隔モバイル胎児モニターの普及を通じて、新興国の何百万の人に対して、妊婦検診の機会を提供できることを可能にしました。メロディ社と連携しながら、私たちは、アジア・中東・アフリカでの産科における医療インフラを充実させることに挑戦し、より効果的で実用的なサービスを提供できるよう、取り組んでいきます。