• Aguas y Riles S.A.(アグアス・イ・リリス)は2001年設立で、鉱業および工業向けのカスタマイズされた水処理および水輸送を提供
  • この買収により、両社は同地域市場でノウハウ、設備、経験および技術を共有して協業し、地域全体での事業活動を拡大

水インフラ開発で業界を牽引する企業であり、Abdul Latif Jameel Energy(アブドゥル・ラティフ・ジャミール・エネルギー)の一部であるAlmar Water Solutions(アルマー・ウォーター・ソリューションズ)は、チリの企業Aguas y Riles S.A.の株式50%を取得しました。

2001年に設立された同企業は、主に鉱工業向けにカスタマイズされた水処理および水輸送を提供しています。この買収により、両社はこの地域の水セクターにおいて、ノウハウ、設備、経験および技術を共有しながら協働して事業開発を行い、ラテンアメリカ地域全体での活動を拡大していくことになります。

この新たな株式取得により、Almar Water Solutionsは、地域のパートナーとの最良の機会とシナジーを獲得し、地域ごとの状況や顧客に合わせた地域プラットフォームへのさらなる取り組みを進めていきます。今回のケースは、2019年にOsmoflo SpA(オスモフロ)買収で開始されたラテンアメリカでの地域プラットフォームの拡張となります。Osmoflo SpAは今後、Aguas y Rilesの傘下に統合されます。

水処理工場の運営と最適化は、多くの業界において固定費と変動費に多大な影響を及ぼします。従って、水専門の企業への運用委託は、ラテンアメリカ全体において魅力的な選択肢です。600人のスタッフを擁し、チリ、ペルー、コロンビアで操業するAguas y Rilesは、包括的なサービスポートフォリオを提供します。主なサービスは、法人顧客向けの運用保守、投資を伴う専属運用、水処理工場の設計と建設、液状産業廃棄物管理、廃水および飲用水処理工場向け専門サービスです。

契約締結後、Almar Water SolutionsのCEO、カルロス・コシンはこのように述べています。

「私たちは、地域のパートナーとともに、地方自治体および工業部門の水サービスに取り組む決意を新たにしています。彼らとともに、いまだ資源が公平に配分されておらず、廃水処理の必要性も大きい、水需要の高いラテンアメリカの他地域に、ノウハウと財務能力を拡大していきます」。

Abdul Latif Jameel副社長兼副会長のファディ・ジャミールはこう加えています。

「この新しい戦略的投資は、ラテンアメリカ市場における私たちのポジションとコミットメントをさらに強固なものにします。Aguas y Rilesの市場内の運用ノウハウを得て、Almar Water Solutionsがラテンアメリカのさらに広範な地域において、革新的な水ソリューションの業界リーダーとしての地位を築いていくことを確信しています」。

Almar Water Solutionsには、すでにチリとエジプトにおいて2か所の地域プラットフォームがあり、そこから工業、観光業および商業セクター向けの新規運用と保守管理の開発およびソリューションを提供しています。これらのプラットフォームは、チリにおいてはOsmoflo SpA、エジプトではRidgewood(リッジウッド)といった、水セクターで豊富な経験を持つ企業によりサポートされています。Aguas y Riles S.A.が加わることで、チリの地域プラットフォームは重要な側面に対応することになり、ラテンアメリカのさまざまなセクターの企業に幅広いサービスを提供します。

この連携は、地元企業のノウハウと経験、イノベーション、資金調達、さらにAlmar Water Solutionsのような多国籍企業の多様性をもたらすため、顧客にとっては大きな利益となります。