Abdul Latif Jameel Energy(アブドゥル・ラティフ・ジャミール・エネルギー)の Fotowatio Renewable Ventures (フォトワティオ・リニューワブル・ベンチャーズ:FRV) は、英国の再生可能エネルギー開発会社 Harmony Energy (ハーモニー・エネルギー)と共同で、英国ドーセット州プールのホールズベイにおける当社初となる実用規模の蓄電プロジェクトを開始したと発表しました。このプロジェクトは、世界中でエネルギー貯蔵プロジェクトを開発するというFRVの長期投資計画を反映したものです。

このプロジェクトでは、実用規模のエネルギー貯蔵を可能にするリチウムイオン電池である Tesla Megapack を6個使用します。Megapack 電池の容量は 15MWh で、英国の継続的な化石燃料脱却の一環として Southern Electric Power(サウザン・エレクトリック・パワー)の送電網に接続されて、再生可能エネルギー源からのエネルギー貯蔵を可能とするとともに、英国の国家送電網がピーク時に柔軟を持てるようにします。 

この実用規模のエネルギー貯蔵施設は、Tesla の最先端の AI ソフトウェア「Autobidder(オートビッダー)」を使用して稼働しています。

Abdul Latif Jameel副社長兼副会長のファディ・ジャミールは以下のように述べています。

「Tesla Megapack を搭載した、ホールズベイのエネルギー貯蔵プロジェクトは、Abdul Latif Jameel Energy と FRV の再生可能エネルギープロジェクトの成功実績に基づいたものです。英国が化石燃料依存からエネルギー供給の多様化を目指す中で、このような重要な市場においてグリーンエネルギーソリューションを提供できることを楽しみにしています。」

Harmony Energy の最高経営責任者であるピーター・カヴァナ氏は、次のように述べています。

「実用規模のエネルギー貯蔵電池は、英国のエネルギー供給の将来にとって非常に重要です。これは、グリッド周波数の制御の面でも需要と供給のピーク時におけるバックアップの面でも、英国の再生可能エネルギー戦略の中で抜け落ちていた点だと考えられます。FRV および Tesla と緊密に協力し、このプロジェクトを完成させることができたことを嬉しく思っています。これは英国で今後建設されるエネルギー貯蔵電池工場のうち、最初のものとなります。」

FRV のエンジニアリングおよび資産管理担当マネージング・ディレクターのフェリペ・エルナンデスは次のように述べています。

「ホールズベイは、(FRV が)今後世界で立ち上げていく戦略的エネルギー貯蔵プロジェクトのうち、最初のプロジェクトとなります。英国の戦略的な持続可能なエネルギーに関するプログラムの支援ができ、同時に電池を用いたエネルギー貯蔵システムの経済性と技術的実現可能性を実証できるこのプロジェクトに、Harmony Energy と共同で参加できることを嬉しく思います。」

FRVの将来計画には、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの普及と移行を支え、この市場で中心的な役割を果たすこの電池エネルギー貯蔵プロジェクトへの長期的な投資が含まれています。エルナンデスは、次のように付け加えています。

「FRV は、新しいエネルギーモデルの基礎を築いていくために、すでに世界中の政府、規制当局、パートナーと協力しています。エネルギー貯蔵は、再生可能エネルギーの実力を十分に発揮するために中心となる重要な要素です。FRV はこの技術の価値を認識しており、脱炭素社会を作っていくための鍵となる要素の一つだと考えています。」

ファディ・ジャミールの新 Spotlight ポッドキャストシリーズの第一回では、FRV-X のフェリペ・エルナンデス氏デイビッド・メネンデス氏、そして Harmony Energy の CEO であるピーター・カヴァナ氏に、実用規模のエネルギー貯蔵ソリューションの現状と、それらが再生可能エネルギーの未来への移行をどのように推し進めていくかについて語ってもらいました。

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