• Abdul Latif Jameel(アブドゥル・ラティフ・ジャミール)は、ボランタリーカーボン市場が開催する世界最大のカーボンクレジット・オークションに参加した
  • オークションでは、世界的な二酸化炭素排出量の削減に向けた地元企業の取り組みを支援する目的で、CORSIA(国際民間航空のためのカーボンオフセットおよび削減スキーム)準拠/Verra(カーボンオフセット基準管理団体)登録済みの質の高いカーボンクレジットが競売にかけられた
  • Abdul Latif Jameelは、今回のオークションへの参加を通じて、同社が掲げる地域的・国際的な気候変動への取り組みにおける大きな節目を迎えた

多岐にわたる国際事業や投資を行うAbdul Latif Jameelは、サウジアラビアのリヤドで開催された第6回「Future Investment Initiative」会議の初日に同地域のカーボンクレジット市場主催のカーボンクレジット・オークションに参加しました[1]。このオークションでは、サウジアラビアを中心とする中東地域の団体15社が合計140万トンのカーボンクレジットを購入し、カーボンオークションとしては世界最大規模を記録しました。

今回のオークションへの参加により、ジャミール・ファミリーは、世界的な環境問題に対する長期的な取り組みを推進していくと共に、最先端の再生可能エネルギーソリューション開発事業を手がけるFotowatio Renewable Ventures(FRV)や、Abdul Latif Jameel Energy(アブドゥル・ラティフ・ジャミール・エナジー)の水ソリューション事業部門であるAlmar Water Solutions(アルマー・ウォーター・ソリューションズ)を通じて、地域的・国際的に持続可能な開発を促進していく意向です。

Abdul Latif Jameel社長代理兼副会長のファディ・ジャミールは次のように述べています。

「今後、サウジアラビア政府が掲げる国家改革計画『サウジ・ビジョン2030』に沿って、同地域におけるネットゼロ目標を達成するのに大きな役割を果たすボランタリーカーボン市場と提携できることを光栄に思います。当社が脱炭素化への取り組みに参加することで、サウジアラビア地域の潜在力を引き出し、人類全員にとってよりクリーンな未来を確保すると共に、今後、より多くの民間企業の参画を促すことができると期待しています」

Fady Jameel VCM PIF signingオークションでは、世界的な脱炭素化への流れを受けてネットゼロ目標に取り組むさまざまな業種の企業を支援する目的で開催され、CORSIA準拠、Verra登録済みの質の高いカーボンクレジットが競売にかけられました。

ボランタリーカーボン市場の取り組みは、サウジアラビアにおける環境問題への取り組みを支援する公的投資基金(Public Investment Fund:PIF)の取り組みを継承するもので、30億米ドルの初回グリーンボンドの発行など、同基金がこれまでに発表した内容を受け継ぐものです。

 

[1] Abdul Latif Jameelは、Jameel Investment Holding Company Limited(ジャミール・インベストメント・ホールディング・カンパニー)を通じてカーボンクレジット・オークションに参加しました。