• このコラボレーションでは選択された発展途上市場の人々に対してEveloの炎症性疾患用の主力製品候補およびCOVID-19治療薬EDP1815(関連保健当局に承認された場合)へのアクセスの加速が期待されており、Abdul Latif Jameel Health初のバイオテクノロジーライセンス契約となります。
  • この契約を通して、より手頃な価格の現代医療へのアクセスの加速と急成長する発展途上市場における今までにない医療への対応というAbdul Latif Jameel Healthのビジョンに着手することになります。
  • 炎症性疾患におけるEveloのリーダーシップと、Abdul Latif Jameel Healthの地域的な流通の専門知識を一つにします。

マサチューセッツ州ケンブリッジおよびアラブ首長国連邦ドバイ、2021年3月23日 経口薬の新しいモダリティ開発の臨床段階にあるバイオテクノロジー会社Evelo Bioscience(エベロ・バイオイエンス)(NASDAQ:EVLO)、および現代医療への低価格でのアクセスの加速に焦点を当てると同時に世界各国の発展途上市場において今までにない医療ニーズに対応している会社Abdul Latif Jameel Health(アブドゥル・ラティフ・ジャミール・ヘルス)、ならびにAbdul Latif Jameel(アブドゥル・ラティフ・ジャミール)の一部は、本日、これらの会社が中東、トルコ、およびアフリカでEveloの炎症性疾患用の主力製品候補EDP1815を開発し商品化するため、戦略的協力契約を締結したと発表しました。

EDP1815は、炎症性疾患の治療用に開発中の経口被験薬です。

Eveloは最近、アトピー性皮膚炎におけるEDP1815に関してポジティブなフェーズ1bデータを報告しました。同社はまた、乾癬におけるEDP1815のフェーズ2臨床試験を実施中で、さらにCOVID-19の入院患者における2つの臨床試験も実施しています。EDP1815のフェーズ1b臨床試験からのデータは、あらゆる炎症性疾患のステージにある世界中の患者の治療に役に立つかもしれない、安全で有効な、経口、低価格、室温安定性の薬である可能性を示唆しています。

EveloとAbdul Latif Jameel Healthは共に、発展途上世界の急速な人口増加や成長経済での医療へのアクセスにおける深刻な格差に取り組みます。アフリカの人口は2030年までに17億人、2050年までに25億人に達すると予測されており、同大陸での年間支出は2030年までに6.66兆米ドルに達し、ヘルスケアを含むセクターでの市場の急成長が見込まれています。[1],[2]

Dr. Akram Bouchenaki, Ph.D. CEO Abdul Latif Jameel Health, (L) and Dr. Simba Gill, Ph.D. CEO Evelo Biosciences (R) at the recent signing ceremony at Abdul Latif Jameel International’s offices in Dubai, UAE.
Dr. Akram Bouchenaki, Ph.D. CEO Abdul Latif Jameel Health, (L) and Dr. Simba Gill, Ph.D. CEO Evelo Biosciences (R) at the recent signing ceremony at Abdul Latif Jameel International’s offices in Dubai, UAE.

しかし、重大なニーズが未解決のままであり、特定の地域では、特定の医薬品の利用可能性は低く、公共で21%、サハラ以南のアフリカの国々のための民間セクターで22%です。2 同様に、中東および北アフリカの人口は現在4億5,600万人以上で、2 医療サービスに簡単にアクセスできるのはアラブ地域の人口の平均61%のみです

(ただし、この割合は各国間で大幅に異なります)。[3]

EveloのCEO、シンバ・ギル博士は、「当社がAbdul Latif Jameel Health初の治療バイオテクノロジー提携社に選ばれたことを光栄に思っています」と述べました。「私は、Abdul Latif Jameel HealthのCEOを20年以上務めるアクラム・ブシェンキと一緒に仕事をした栄誉な経験があります。彼は、地域での成功事業の構築・開発の経験が豊富であり、その発端はGilead(ギリアド)での在職期間にまでさかのぼります。アクラムのリーダーシップと、Abdul Latif Jameel Healthが中東・トルコ・アフリカで有する幅広い流通の専門知識との組み合わせは、幅広い炎症性疾患に苦しむ何億人もの患者のために薬を開発・商品化するという当社の目標を達成する助けとなる最適なコラボレーションを成します。」

2020年に75周年を迎えるAbdul Latif Jameelは、今日ではグローバルな投資者であり、中東・トルコ・北アフリカに深く根ざしながら、6大陸にわたる約30の市場において多角的な事業を展開しています。

Abdul Latif Jameelは、地域に関する幅広い専門知識と運用インフラストラクチャを維持し、困窮しているすべての人々のための効果的かつ低価格の医薬品へのアクセスを加速することに取り組んでいます。

Eveloは、効果的かつ低価格の医薬品を生み出すための、Abdul Latif Jameel Health初のバイオテクノロジー提携会社であり、Abdul Latif Jameel Healthはこのビジョンの実現に必要とされる極めて重要なリソースを提供します。

Abdul Latif Jameel HealthのCEO、アクラム・ブシェナキは、「私たちは、開発途上世界の何百万もの人々に医薬品を届けるためにEveloと協力するのを心待ちにしています」と述べました。「炎症性疾患におけるEveloの大きな影響を与える取り組みと、当社のシンバとの長年にわたる関係は共に、Eveloが、世界の急成長中の地域における当社の医療分野での存在を開始・急成長するための適切な提携会社であることを再確認します。」

Abdul Latif Jameelの会長代行兼副議長、ファディ・ジャミールは、MITのJameel Clinic(ジャミール・クリニック)および Imperial College London(インペリアル・カレッジ・ロンドン)のJameel Institute(ジャミール・インスティテュート)を共同設立したCommunity Jameel(コミュニティ・ジャミール)など、世界の変化のための科学とテクノロジー主導のソリューションを支援する国際組織を通した、ジャミール家のより良い将来のためのイノベーションへの長年にわたるコミットメントについて再び表明しました。

ファディは、「医療へのアクセスは、人々が住んでいる場所や経済手段に関係なく、水や避難所と同様、紛れもない基本的人権と見なされなければなりません。困難で多面的な問題ですが、Abdul Latif Jameel HealthはEveloのような世界をリードするバイオテクノロジストと協力して、ソリューションの一部を担う決意です。」

 

協力

本契約の条件に基づき、Eveloは前払金と株式投資を受け取りました。EveloはEDP1815の開発と製造を担当し、Abdul Latif Jameel Healthは、合意された地域での規制当局への提出書類と商品化活動を担当します。EveloとAbdul Latif Jameel Healthは、50%:50%の利益分配協定に参加します。

EDP1815について

EDP1815は、炎症性疾患の治療用に開発中の経口被験薬です。プリヴォテラ科の腸内細菌Prevotella histicolaの菌株の不活化製剤で、その経口投与後に腸に制限された分布で全身的薬理効果を提供する可能性のために選択されました。不活性であるため、腸内への定着や微生物嚢の乱れは観察されていません。前臨床では、EDP1815は複数の炎症経路をカバーするモデルにおいて抗炎症作用を呈しました。フェーズ1b臨床試験における5つの独立したコホートから得た臨床結果は、Th1、Th2、およびTh17を介した炎症に対応するEDP1815の可能性を裏付ける証拠を提供しました。

EPD1815のフェーズ1b臨床試験の乾癬コホートでは、この製品候補は、炎症性疾患の患者における潜在的に有害な影響の既知のメディエータであるIL-6、IL-8、TNF、およびIL-1を含む複数の炎症性サイトカインの全身産生を制限することが観察されました。これまでの前臨床および臨床データは、EDP1815が免疫抑制を誘発することなくこの抗炎症活性を達成したことを示しました。EDP1815は、これまでの臨床研究でおおむね良好な忍容性を示すことが観察されています。

Evelo Bioscienceについて

Evelo Biosciencesは、小腸の軸であるSINTAX™に作用し、全身的な治療効果を発揮する経口薬を開発している臨床段階のバイオテクノロジー企業です。SINTAXは、免疫系、代謝系、および神経系の調整において中心的役割を果たします。同社初の製品候補は、定義された薬理学的特性のために選択された微生物の単一菌株の製剤です。

Eveloは現在、炎症性疾患治療用の EDP1815、EDP1867、およびEDP2939、ならびに癌治療用のEDP1908の4つの製品候補を開発中です。また、Eveloは他の疾患領域においても追加の製品候補を前進させています。

詳細については、www.evelobio.com、およびEveloのLinkedInビデオをご覧ください。
連絡先:ジェシカ・コトロン(Jessica Cotrone)、+1-978-760-5622、jcotrone@evelobio.com

Abdul Latif Jameel Healthについて

Abdul Latif Jameelに支えられ、75年の伝統、深いルーツ、確立されたネットワークを持ち、6大陸30か国にマルチセクターとして存在する、最も尊敬されている多角的なファミリー企業および投資家の1つであるAbdul Latif Jameel Healthは、ヘルスケアの世界で主要なイノベーションと機会を実現する上で信頼できるパートナーとして、独特の位置を確立しています。

Abdul Latif Jameel Healthは、世界の変化のための科学とテクノロジー主導のソリューションを支援する国際組織Community Jameelを通した、ジャミール家のより良い将来のためのイノベーションへの長年にわたるコミットメントを反映しています。Community JameelとMITは、2018年9月にAbdul Latif Jameel Clinic for Machine Learning in Health(Jameel Clinic)を共同設立し、これはあっという間にMITでの人工知能と医療の中心地となりました。さらに、2019年10月にはImperial College LondonとAbdul Latif Jameel Institute for Disease and Emergency Analytics(Jameel Institute)を共同設立し、最近の2020年COVID-19パンデミックを含む予防可能な疾患のグローバルリスクを削減し、最も脆弱な状況において医療システムを強化するために、最新のデータ分析を活用しています。

Abdul Latif Jameel Healthは、より良い明日のために、今日の現実世界の実際のニーズに対応する商業環境にこのコミットメントを取り入れています。これは、南の発展途上国でのヘルスケアの包含に焦点を当てており、既存のソリューションの配布のための新市場を開拓・成長させ、MedTechの将来に投資することにより、最も必要とする人々の最新医療へのアクセスを加速します。

Abdul Latif Jameelは、画期的な初期段階および飛躍的発明のベンチャー企業やテクノロジーに積極的な投資を行っており、FinTech、InsurTech、電気自動車、将来のモビリティソリューションにわたる新しいテクノロジーに加えて、医薬品やワクチンから最先端の医療テクノロジーに至るまで、医療およびヘルスケア業界に及ぶ投資を通じて、世界経済を推進するコア産業の未来を積極的に形作ることを目指しています。

詳細については、https://aljhealth.com、およびこちらから当社ブランドのビデオをご覧ください。
メディア窓口:Eメールaljhealth@edelman.com、または電話:+971-54-996-9935(グリニッジ標準時+4時間アラブ首長国連邦)

Abdul Latif Jameelについて

Abdul Latif Jameelは、2020年に75周年を迎えるグローバルな投資家であり、多角的な民間経営の家族所有事業です。以下を含む多くの主要な産業部門にわたる数々の独立事業体で構成されています(乗用車、商用車および機器、ロジスティクス、エンジニアリングおよび製造、金融サービス、エネルギーおよび環境サービス、健康、土地および不動産、消費者向け製品および広告、メディア)。強力で信用できるネットワークと長年にわたって築き上げた関係により、Abdul Latif Jameelは世界中で、強力な事業・投資の協力者となっています。現在、6大陸30か国以上に拠点を持ち、40を超える国籍の11,000人以上を雇用しています。

詳細については、https://aljhealth.comをご覧ください。

メディア関連のご質問は、media@alj.aeまたは、+971-4-448-0906(グリニッジ標準時+4時間アラブ首長国連邦)までお問い合わせください。

将来の見通しに関する記述

このプレスリリースには、1995年米国民事証券訴訟改革法の意味の範囲内での将来の見通しに関する記述が含まれています。本プレスリリースに含まれる歴史的事実の事柄に関係のないすべての記述は、EDP1815に関する臨床試験や読み出しの結果、当社の開発計画、および当社の製品候補の約束と潜在的な影響に関する記述を含む、将来の見通しに関する記述と見なす必要があります。

これらの将来の見通しに関する記述は、経営陣の現在の期待に基づくものです。これらの記述は約束や保証のいずれでもなく、既知または未知のリスク、および重要な将来の見通しに関する記述によって

明示的または暗示的に示される将来の結果、業績、または達成とは実質的に異なる実際の結果、業績、

または達成を引き起こす可能性のあるその他の重要な要因が関与し、それには以下のものが含まれます(ただし、これらに限定されません)。当社の前臨床試験および臨床試験を含む当社の事業、ならびに当社事業の継続性に影響を与えるCOVID-19の影響、現在利益を上げておらず利益を上げることはないものから当社が負った大幅な損失、当社の追加資金の必要性、当社の限られた運用歴、治療的介入に対する当社の証明されていないアプローチ、規制当局の承認の潜在的な遅延を含む、臨床薬剤開発の長く、費用がかかる、不確実なプロセス、当社の微生物ライブラリーの拡張、臨床試験の実施、製品候補の製造、および承認された場合の製品候補の開発と商品化を第三者および協力者に依存していること、当社の製品候補の製造、販売、マーケティング、および流通における当社の経験不足、他の製薬会社との競争での失敗、企業秘密の秘密保持や専有技術の保護、第三者の知的財産の侵害または当社の知的財産の所有権に対する異議申し立てに対する潜在的な訴訟または請求、当社の特許の無効または執行不能の判定、国際事業に関連するリスク、主要人員を確保し成長を管理する当社の能力、共通株式の潜在的な変動性、当社の経営陣と主要株主が保持する当社事業を管理する能力および重大な影響力を与える能力、公開企業として事業を行うためのコストおよびリソース、不利またはアナリストの調査や報告がないこと、当社に対する証券集団訴訟。

2020年12月31日終了の会計年度のForm 10-Kの年次報告書の「リスク要因」のキャプションで説明されているこれらおよびその他の重要な要因、およびSECに提出されたその他の報告書により、実際の結果がこのプレスリリースで行われた将来の見通しに関する記述で示されたものと大幅に異なる可能性があります。そのような将来の見通しに関する記述は、本プレスリリースの日付時点での経営陣の推定を表しています。将来のある時点でそのような将来の見通しに関する記述の更新を選択する可能性がありますが、当社は、法律で義務付けられている場合を除き、その後の出来事により当社の見解が変更された場合でも、更新する義務を負いません。これらの将来の見通しに関する記述は、本プレスリリースの日付より後の日付時点での当社の見解を表すものとして信頼すべきではありません。

[1] A. Leke and L. Signé, “Spotlighting opportunities for business in Africa and strategies to succeed in the world’s next big growth market,” Brookings, Feb. 11, 2019.

https://www.brookings.edu/research/spotlighting-opportunities-for-business-in-africa-and-strategies-to-succeed-in-the-worlds-next-big-growth-market/.  2 UHC in Africa: A Framework for Action,” World Bank and World Health Organization. https://www.worldbank.org/en/topic/universalhealthcoverage/publication/universal-health-coverage-in-africa-a-framework-for-action

[2] “Population Total – MENA,” The World Bank, https://data.worldbank.org/indicator/SP.POP.TOTL?locations=ZQ&name_desc=false.

[3] “Policy Brief: The Impact of COVID-19 on the Arab Region, An Opportunity to Build Back Better,” United Nations, July 2020. https://data.worldbank.org/indicator/SP.POP.TOTL?locations=ZQ&name_desc=false.