ハッサン・ジャミール、Family Business Council Gulfの副会長に就任

民間非営利組織であるFamily Business Council Gulf（FBCG／ファミリービジネス・カウンシル・ガルフ）は、ファミリービジネスのガバナンス強化、また湾岸協力会議（GCC）諸国における幾世代にわたる事業の確実な継続を目指しており、この度カタールのドーハにて新たな経営体制に関する発表を行いました。会長にはシェイカ・ヒンド・バーワン氏が任命され、Abdul Latif Jameel（アブドゥル・ラティフ・ジャミール）の社長代理兼副会長を務めるハッサン・ジャミールは副会長に就任しました。

この度の新たなリーダーシップの移行は、模範を示して指揮を取るというFBCGのミッションを反映したもので、ファミリービジネスが協働、レジリエンス、そしてコミュニティへの奉仕という価値観にしっかりと根差しながら、事業継承を成功させることができることを示しています。

ファミリービジネスはGCCの経済にとって重要な柱であり、民間セクターの90%を占めているほか、同地域のGDPの60%に貢献し、その労働人口の80%以上を雇用しています。しかし、ファミリービジネスの多くは世代をまたぐ移行期に困難に直面しています。研究によると、堅固に文書化され次世代に伝達された事業継承計画を備えている同地域のファミリービジネスがわずか33%であるのに対し、世界的にはこの割合が55%に及ぶことが明らかになっています。

会長職を退くオマール・K.・アルガーニム氏は自身の任期に対する感謝の念を次のように表明しています。

「FBCGの設立にあたって、アブドゥルアジーズ・アル・グレア閣下は、湾岸地域全域におけるファミリービジネスの継続と繁栄を確実なものにする任務を指揮してくださりました。光栄にも、私は過去6年間にわたって会長職を務めましたが、閣下の示された道筋を確実に前進させる取り組みは、非常にやりがいのあるものでした。任期中、私はオマール・アル・フッタイムおよび経営陣と共に、未来へつなぐ架け橋を築いてきました。シェイカ・ヒンド・バーワン氏とハッサン・ジャミール氏のお二方は、私たちのより広範な任務の模範として、同地域におけるファミリービジネスの新時代にワールドクラスのリーダーシップをもたらしてくれます。今回の移行は、私たちがFBCGで信念として持ち、提唱している、計画と洞察力の原則を具体化しています。」

FBCGによるリーダーシップの下、メンバーは重要な功績を残すことができました。新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の最中、このコミュニティは、ファミリービジネスがレジリエンスとリカバリーを実現し、未曾有の困難の数々を乗り切れるよう、ニーズに合わせたサポートを提供しました。政策改革をめぐる提言は、世代をまたいだ移行を合理化して、一族の遺産の継続性を確保しました。その一方で、拡張されたメンバーシップネットワークは、業界と地域をまたいだインクルージョンと学習の共有を育むことに成功しています。

シェイカ・ヒンド・バーワン氏は、ファミリービジネス経済圏に深い繋がりを持っています。テクノロジーとビジネスセクターにおけるリーダーを務めた経験を持つ彼女は、FBCGを未来へと導くことができる特異な立場にあります。

このビジョンを補完してくれるのが、イノベーションとサステナビリティへのコミットメントで知られるハッサン・ジャミールです。

Abdul Latif JameelおよびCommunity Jameel（コミュニティ・ジャミール）における彼の役割は、この地域が持つ歴史をベースに、グローバルな課題に対処している彼の献身を表しています。

「ファミリービジネスとは、単に過去を温存することではなく、より強固な未来づくりを意味しているのです」とハッサン・ジャミールは述べています。

「私は、シェイカ・ヒンド・バーワン氏、FBCG取締役会およびそのメンバーと共に、今後もFBCGがイノベーションとインクルージョンへの注力を継続し、この地域の長期的な繁栄を一枚岩となって推進できることを楽しみにしています。」

新たな経営体制の下、FBCGは今後も、ネットワークづくり、教育的イニシアティブ、そしてナレッジシェアを通じて、GCCでファミリービジネスが抱える重大な事業継承の問題への対処に尽力していく所存です。さらに、FBCGはリーダーおよびステークホルダーとの協働を通じて、サステナビリティをめぐる課題を特定・対処し、GCCのファミリービジネスを栄えある未来に向けて推進していきます。