• サウジアラビアでの使用が承認されたロボット式「ハイブリッド支援四肢」
  • 2017年に締結された覚書を受け、アブドゥル・ラティフ・ジャミールとCYBERDYNE, Inc.が技術を導入

革新的な脊髄損傷治療用ロボット装置、Hybrid Assistive Limb(ハイブリッド支援四肢、HAL)は、サウジアラビアでの使用が承認されました。

この提供開始は、昨年のSalman bin Abdulaziz Al Saud国王の訪日中に、アブドゥル・ラティフ・ジャミールと日本企業CYBERDYNE, Incの間の覚書(MOU)締結を受けたもので、この最先端技術をサウジアラビアにもたらしました。

医療用HALは、患者の脳神経の物理的機能を再生、改善、サポート、拡張することができるロボット技術の一形態です。この装置は医療リハビリを専門とするジェッダのAbdul Latif Jameel Hospitalで利用可能で、この技術を全国に展開する予定です。

Abdul Latif Jameel Hospitalのマネージング・ディレクター、Youssef Abdelrahman博士は次のように述べています。「非常に高度な脊髄治療技術をサウジアラビアに導入することにより、最も重篤な外傷性の損傷を負った患者に最高のケアを提供できるようになります。

「サウジアラビアでHALを使用開始するためのサウジアラビア食品医薬品庁(Food and Drug Authority)の承認は、本当に歓迎すべきニュースです。承認は、テスト段階が成功裏に完了し、サウジアラビアの人々が現在この最先端の技術にアクセスできることを意味します。」

今年初め、サウジアラビアと日本は、医療を含む両国の協力と共同プロジェクトを推進することで合意しました。医療はまた、サウジ・ビジョン2030の主な重点分野の1つで、患者に提供するケアとサービスの質を向上させることを目指しています。

サウジアラビア政府の統計によると、2015年にサウジアラビアで13,000人以上が外傷性の脊髄損傷を受けました。