Abdul Latif Jameel Energyが、オーストラリア、ビクトリア州のウィントン・ソーラー・ファームへのファイナンスを確保
Abdul Latif Jameel EnergyのFotowatio Renewable Ventures(FRV) – 再生可能エネルギープロジェクトの主要なグローバル開発者- は、ビクトリア州にある85 MW ACのWinton Solar Farmへの資金提供契約を締結しました。資金は ING および ABN アムロ銀行により提供されています。
2018年の公開入札プロセスを経て、FRVはWinton Solar Farmにおける発電プロジェクトでオーストラリアのビクトリア州との15年間の支援契約を獲得しました。入札は2020年までに電力生産の25%を再生可能エネルギーから得、2025年までに40%、2030年までに50%にするというビクトリア州の再生可能エネルギー目標(VRET)の一貫でした。
約250ヘクタールの面積をもち、ベナラの近くに位置している当発電所は、NEM 全国電力市場に繋がっており、毎年、210,000 MWhのクリーンエネルギーを生成しています。これにより、52,000人のオーストラリア世帯に電力が供給され、毎年約15万トンのCO2排出削減が実現されることになります。
Wintonの建設および運営は、当地域の経済開発に貢献し、投資を呼び込み、地元企業に間接的な経済機会を追加でもたらすものだと期待されています。またこれには、現在FRVによって推測されている建築段階における最大150の職の創出が含まれています。
プロジェクトの開発、建設、運営中にいかに地元コミュニティとの関わりをもつかが、FRVにとっての鍵です。コミュニティエンゲージメントと社会的影響に関するWinton Solar Farm戦略の一環として、FRVは近隣の地主、ベナラ地方都市諮問委員会、地元コミュニティのステークホルダー、そして政府機関との強力かつ長期的な関係を築いています。FRVは、開発プロセス中に本物のエンゲージメントとしての取り組みを実証し、長期にわたって地元コミュニティ内の責任ある企業として事業を運営していくことに意欲を示しています。 FRVは、地元地域への持続可能な見返りと恩恵を提供するよう、そのプロジェクトの枠組みに地元の資金調達計画を組み込んでいます。
FRVとメルボルン大学は、より持続可能なエネルギーモデルを促進するというAbdul Latif Jameel Energyの取り組みの一環として、技術革新と規制上の改変、経済的開発、そしてコミュニティへの権限付与を通じてビクトリア州の持続可能な低炭素未来への移行の加速化を意図した研究プログラムにおいて提携しています。
この再生可能エネルギー研究投資パートナーシップ( Renewable Energy Research Investment Partnership、RERIP)は、既存のイニシアチブを連携および拡大する戦略的な進路を提供するもので、同州全体における雇用機会、社会的繋がり、そして経済成長の新しい機会を創出します。研究では、配送される再生可能エネルギーに関する技術、および規制上の制約と機会、そしてコミュニティエネルギープロジェクトの社会的影響とエクイティの内包について探ります。
メルボルン大学の理学部のセバスティアン・トーマス博士は、エネルギー移行や社会正義に関する課題への長期的なソリューションを生み出す上で、業界、政府、研究セクター間のパートナーシップがいかに重要であるかを強調しています。「メルボルン大学は、オーストラリアにおける再生可能エネルギーへの急速な移行の重大性を認識しています。持続可能な将来には低炭素技術が必要ですが、同時に暮らしの機会、ビジネスモデル、コミュニティへの参加は私たちに必要なものです。メルボルン大学は、コミュニティ、民間セクター、政府、大学間の本物の関係とパートナーシップを極めて重要なこととして位置付け、可能な限り最高の技術及び社会の研究に貢献していきます。このすばらしいイニシアチブでFRVと協力できることを大変嬉しく思っています。」
FRVは2012年以来、オーストラリアにおける合計6つの太陽光プロジェクトの電力購入契約(PPA)を策定および締結しており、以下の地域において2012年以来約7億米ドルの累積投資の運用とその実現に取り組んでいます。オーストラリア首都圏のRoyalla (20MW AC)、Clare (100 MW AC)、クイーンズランド州のLilyvale (100MW ac)、Moree (56 MW AC)、およびニューサウスウェールズ州のGoonumbla (67.8 MW AC)、およびビクトリア州のWinton(85 MW AC)です。
オーストラリアのFRVのマネージング・ディレクターであるカルロ・フリジェリオは、同社の拡大計画におけるオーストラリアの重要性を次のように強調しています。「オーストラリアはFRVの戦略にとって常に重要な市場です。このことは同国における6番目のプロジェクトの融資条件が再び成立したことによっても実証されていると思います。私たちは、2020年までに再生可能エネルギー生成を25%にし、2025年までに40%、2030年までに50%に増大していくというビクトリア州の再生可能エネルギー目標の達成を支援できることを大変嬉しく思っています。 」 フリジェリオ氏はまた次のように付け加えています。「私たちはメルボルン大学との再生可能エネルギー研究投資パートナーシップに加え、このプロジェクトの実施にとって欠かせない地元コミュニティと関係を構築していくことも非常に楽しみにしています。」