デジタルトランスフォーメーションは決して新しい概念ではありません。しかし、デジタル技術は職場や働き方の変化に合わせて進化しており、デジタル化は世界中の社員一人ひとりに直接影響を及ぼします。

Abdul Latif Jameel(アブドゥル・ラティフ・ジャミール)では、「働き方の未来」の課題に日々取り組んでいます。最近では、プロセス/ソフトウェアドリブンなデータガバナンスと自動化を導入し、人事業務を完全にデジタル化しました。つまり、すべてのプライバシー関連規則に準拠し、セキュアなモバイルデバイスやノートパソコンを使用して世界のどこからでもアクセスできる安全で堅牢かつセキュアな人事データベースを構築し、シンプルで直感的な操作で利用できる体制を整備したということです。

今回のデジタル化のきっかけとなったのは、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴い、Abdul Latif Jameelの社員が働き方の変革を余儀なくされたことです。当時は、在宅勤務で世界中の社員と常に連絡を取り合う必要がありました。現在は多くの社員がオフィスに戻りつつあり、在宅と出社を組み合わせたハイブリッド型に移行しています。Abdul Latif Jameelは、この流れを利用してデジタル化を推進し、事業全体のデジタル化を図る意向です。人事部では、社員に業界トップクラスのデジタル体験を提供することを目指しています。

Faisal Abdalla企業人事・カイゼン担当副社長を務めるファイサル・アブダラは次のように述べています。「人事業務のデジタル化とは、対面でのやり取りを最小限または皆無に抑え、オンラインでスムーズに対話できるようにすることです。いつでも、どこでも、携帯電話やタブレット、ノートパソコンなどから、セルフサービスのウィジェットを使用して、迅速かつ効率的に人事業務や事務作業をデジタルで処理できます」

「2022年7月に、パイロット導入としてAbdul Latif Jameelのサウジアラビアの6つの事業部門に新しいクラウドベースの人事情報システムを導入したところ、わずか数か月で社員がSAPのSuccessFactorsクラウドソフトのデジタルサービスを利用できるようになりました。

Abdul Latif Jameelの人事部は、SAP Middle East and North Africa(SAPミドルイースト・アンド・ノースアフリカ)のスタッフとの密接な連携の下、2022年10月にドバイでグローバル人材獲得に関する事前会議を開催しました。その会議でデジタル導入のプロセスを発表したところ、大きな賞賛を浴びました。

写真の説明文(キャプション):Abdul Latif Jameel人事/人材獲得/IT部門のスタッフとSAP Middle East and North Africaのパートナー(アラブ首長国連邦ドバイ)