2026年1月に発表された世界経済フォーラム(WEF)のグローバルリスクレポート2026は、「激動の10年」と呼ぶにふさわしい時代の後半が始まったことを告げています。[1]

2020年当時、グローバルリスクの状況という観点では、新型コロナウイルス感染症のパンデミックがこの10年の最悪の局面になると、多くの人が考えていたはずです。

それから5年がたち、超知能AIシステムの急浮上、地球規模での気温上昇、ウクライナでの紛争、さらに最近ではイスラエルおよび米国とイランの対立など、この不名誉な位置付けに値し得る問題がほかにも数多く現れています。

リスクは今や、常に私たちのそばにある存在であり、私たちが共に築き上げてきた成果をすべて覆しかねない影のようなものになっています。

それでも、近年の目まぐるしい出来事を経てもなお、人間の営みは続いています。

さまざまな課題が複雑に絡み合う2026年にあっても、文明は機能し続けています。工場は今も、貿易と商業の歯車を回し続けています。世界経済は今も、国境を越えて動き続けています。インターネットは今も、数十億の人々に声を届けています。イノベーションは驚異的なスピードで加速しています。

WEFのグローバルリスクレポート2026が伝えているのは、不吉な予測ではなく、むしろチャンスの物語なのかもしれません。なぜかというと、リスクを認識すれば備えが生まれ、備えがあれば、混乱の少ない、より持続可能な未来への道が開けるからです。

重要なのは、文脈を理解することです。では、2026年に最も差し迫ったグローバルリスクとみなされているものは何でしょうか。また、過去12か月でリスクに対する認識はどのように変化したのでしょうか。

リスクランキング:専門家が最も懸念する脅威とは?

グローバルリスクレポートでは、学界、ビジネス、政府、国際機関、市民社会の1,000人を超える専門家の見解に基づき、経済、環境、地政学、社会、テクノロジーなど、複数のカテゴリーにまたがるリスクを定量化しています。2026年に国際社会に重大なリスクをもたらす可能性が最も高いと考えられている上位6つのリスクは、これらすべての分野にまたがっています。

回答者の18%が挙げた地経済的対立は、2026年の残りの期間における最も差し迫ったリスクとみなされています。関税や貿易をめぐる米国のトランプ政権の強硬姿勢を考えれば、これはおそらく意外ではありません。地経済的対立に続いて、国家間の武力紛争(14%)、異常気象(8%)、社会の分断(7%)、誤情報・偽情報(7%)、経済の低迷(5%)が挙げられています。

リスクを、短期(2年)と長期(10年)の深刻度という観点から見ると、より複雑な状況が浮かび上がります。

今後2年間で主に懸念されるリスクは、ここでも地経済的対立が首位となり、誤情報・偽情報、社会の分断、異常気象、国家間の武力紛争、サイバーセキュリティ上の不安が続きます。比較すると、2025年には地経済的対立は今後2年のリスクリストで9位にすぎず、このリスクが世界的な課題として急速に浮上したことが分かります。

実際、今後2年のリストで「最も順位を上げた」リスクはいずれも、ますます脆弱化する世界の金融エコシステムに関係しています。地経済的対立と並び、上昇幅の大きいリスクの上位5つに入っているのは、経済の低迷、インフレ、資産バブルの崩壊、重要インフラの混乱です。

国際通貨基金(IMF)が2026年1月に公表した「世界経済見通し改訂版」は、こうした経済面での悲観論を読み解く手がかりを示しています。いくつかの要因は、救世主としてもてはやされることの多い人工知能業界に対する成長期待の下方修正に関係しています。[2]IMFは、AIの生産性に対する評価が下方修正されれば、「投資の減少につながり、金融市場の急激な調整を引き起こし、それがAI関連企業から他の分野へと波及して、家計資産を目減りさせる可能性がある」と警告しています。過度な期待を集めるAIに加え、IMFのレポートは、貿易摩擦や国内外の緊張が生じる可能性も指摘しています。これらが重なれば、金融市場、商品価格、サプライチェーンを圧迫する恐れがあります。

意外かもしれませんが、今後2年のリスクリストで最も大きく、かつ急速に順位を下げているリスクは、多くの人が最も根源的な脅威と捉えるであろう気候変動に関するものです。

WEFの今後2年のリスクランキングで「最も順位を落とした」上位5つのリスクには、地球システムの重大な変化(7ランク低下)、生物多様性の損失と生態系の崩壊(5ランク低下)、汚染(3ランク低下)が含まれています。

2025年が再び人類史上最も暑い年の1つとなり、地球の気温が記録的な高水準を更新し続けていることを考えると、これは一見、直感に反するように思えるかもしれません。[3]実際には、これはおそらく一時的な、さらには誤解を招きかねない例外的な動きです。気候変動への懸念は、急速に高まる経済的不安と比べて相対的に順位を下げているにすぎません。経済的不安は、供給の混乱、貿易関税、世界的な生活費の高騰という複合的な脅威によって、2026年にピークに達しています。

なぜそう言えるのでしょうか。WEFのリスクレポートにおける今後10年のランキングに示された、より長期的なリスクマトリクスを見れば分かります。

このリストでは、環境に関する懸念が、リスクアジェンダの最前線という本来の位置に戻っています。環境リスクがリストの上位を占めており、異常気象、生物多様性の損失/生態系の崩壊、地球システムの重大な変化が、それぞれ上位3位に入っています。天然資源の不足と汚染も、この10年リストの上位に入っています。

人々の認識の中で環境リスクが揺るぎない存在であり続けている理由を理解するには、2026年の現実に目を向けるだけで十分です。新聞の見出しを読むか、外を歩いてみれば、地球温暖化と環境破壊が、近中期的な未来に私たちが向き合わざるを得ない主要な危機であることは明らかです。

環境リスクは、もはや仮説の域を超えたのでしょうか?

過去12か月間の気候データは、気温上昇と、人間による地球資源の利用拡大がもたらすリスクを改めて裏付けています。

2025年の世界平均地表気温は、1900年以前の平均を1.44oC上回りました。2023年から2025年までの3年間は、世界気象機関(WMO)のすべてのデータセットにおいて、観測史上最も暑い3年間となっています。[4]

2025年の海水温も観測史上最高水準となり、気候システム内に熱が長期的に蓄積していることを示しています。2025年の世界平均海面水温は、1981~2010年の基準値を0.49°C上回りました。[5]

米国海洋大気庁(NOAA)は、2025年の北極の気温が過去125年間で最高となり、同地域では世界平均の4倍の速さで温暖化が進んでいると報告しています。[6]海氷面積は47年間の衛星観測記録で過去最低となり、北極に残る最も古く厚い氷は1980年代以降、95%以上減少しています。

2025年には、異常気象現象の発生頻度が不吉なほど高まりました。2月には、8インチ(約20cm)の降雨により米国のアパラチア地域で鉄砲水が発生しました。河川が氾濫し、土砂崩れで家屋が破壊され、22人が死亡し、1,000人を超える人々が救助を必要としました。[7]

アジアでも広範囲で洪水が発生し、11月から12月にかけて、スリランカ、インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナムが強力なモンスーンに見舞われました。[8]1,600人を超える人々が命を落とし、インフラにも広範な被害が生じ、多くの人々が避難を余儀なくされました。洪水に伴い、衛生システムの崩壊と疾病の発生は避けられませんでした。さらに、まれに見るサイクロン性の嵐が襲い、この地域に大きな被害をもたらしました。2025年には世界中で100を超える熱帯低気圧が発生し、その半数がサイクロンに分類されました。[9]

英国では、2025年に記録的な降雨と洪水が発生しました。ヨーロッパと北米では、長期にわたる少雨とそれに伴う熱波により、山火事が相次いで発生しました。ヨーロッパでは山火事の年間発生件数がこの20年で最多となり、カナダでは山火事による年間排出量が観測史上2番目の高さを記録しました。[10]

ソマリアでは、干ばつに伴う飢餓により、2025年には440万人が食料不足に直面し、そのうち78万人以上が危機的な水準に達しました。[11]イランでは干ばつが6年目に入り、首都テヘランに水を供給する5つの主要貯水池の貯水率は、11月時点でわずか11%となっています。[12]

2026年に入っても環境ストレスが和らぐ気配はなく、カリフォルニア州をはじめとする米国西部の各州では、シーズン初期からすでに猛烈な熱波の脅威にさらされています。[13]

異常気象は身体的・精神的な負担をもたらすだけでなく、世界が到底負担しきれないほどの経済的負担も伴います。一部の推計によると、2025年に発生した最大規模の災害10件による保険損失額は、少なくとも1200億米ドルに上りました。[14]

こうした災害の影響を受けた人々にとって、環境悪化はスプレッドシート上の単なるデータではありません。家族の悲劇や生活手段の喪失として現れる現実です。こうした人々にとって、「リスク」は仮説上の未来の状態にとどまるものではありません。それは今ここで進行しており、その深刻さは増す一方です。

環境のバランスがかつてないほど不安定になる中、WEFのグローバルリスクレポート2026では、今後10年間に重要インフラに生じ得る混乱について特別調査を行っています。それによると、私たちが依存している自然および人工のシステムは、歴史上かつてないほど脆弱な状態にあります。

連鎖するリスク:より危険な未来とはどのようなものでしょうか?

私たちが、よりリスクの高い新たな未来へと踏み出す中で、異常気象や自然災害は、短期的な被害だけにとどまらない脅威となっています。インターネット、エネルギー供給網、公共サービス、金融市場、通信など、私たちが依存するようになった重要インフラやサービスを脅かしているのです。

今後2年間に重要インフラで重大な混乱が生じる可能性について、1から7までの深刻度で評価してもらったところ、グローバルリスクレポートの回答者の53%が4以上と評価しました。この割合は、今後10年間では70%に上昇します。[15]

WEFは、私たちがリスクの「パーフェクトストーム」に直面する可能性があると指摘しています。老朽化した重要インフラは故障しやすくなり、より頻繁で激しい気象現象がサービスを逼迫させ、より広範な社会的課題を増幅させます。そこに地経済的競争の激化が加わり、状況はさらに複雑になります。

社会のデジタル化が進む中、私たちは連鎖的な災害のリスクにも直面しています。1つの事象が、電力や水、輸送、通信など、複数の資産やインフラに波及していく可能性があるためです。たとえば将来、エネルギー供給が途絶えれば、水道供給を制御するデジタルネットワークが停止する可能性があります。その結果、冷却用の水を必要とする原子力発電所が停止に追い込まれ、当初のエネルギー問題がさらに悪化する恐れがあります。

温暖化する世界には、さまざまなインフラリスクが存在します。たとえば、猛暑時に空調設備の利用が集中すれば、電力網が限界に達する可能性があります。熱波によって線路がゆがんだり、路面が溶けたりすることもあります。激しい嵐によって太陽光パネルが損傷する可能性もあります。長雨によって排水システムが処理能力を超えることもあります。塩分濃度の上昇により、水処理コストが増加する恐れもあります。

さらに、干ばつもあります。その影響は、飲料水の供給だけにとどまりません。干ばつは、電力網や物流にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。中国、ヨルダン、イラク、モロッコ、シリアでは、河川や貯水池の水位が極端に低下すると、水力発電が不安定になりやすくなります。パナマ運河では、2023~2024年の干ばつによりすでに海運に影響が生じ、大型船が突然通航できなくなる事態も発生しました。

こうしたリスクが新興国に限られると考えるのは、あまりに楽観的です。米国やヨーロッパなどの先進市場では、テクノロジーへの依存度が高いため、重要インフラに対するリスク認識はさらに強くなっています。

こうした状況を前に、私たちは、よりリスクが高く脆弱な未来を受け入れるしかないのでしょうか。それとも、次の世代のために、より安全で持続可能な社会を積極的に築くことができるのでしょうか。

私たちはまだ、世界のリスクを減らすことができるのでしょうか。

こうした複合的で、しばしば相互に関連する脅威を緩和するために、世界全体で取り組める対策は数多くあります。それによって、社会のリスクを減らし、問題をチャンスに変えることができます。

多くのリスクが気候変動に起因している以上、まず何よりも、排出量を削減し、地球の気温上昇を抑える取り組みを一段と強化する必要があります。化石燃料は温室効果ガス排出量全体の3分の2以上を占めているため、風力太陽光発電をはじめとする持続可能なエネルギーへの移行を加速しなければなりません。[16]

国際エネルギー機関(IEA)の「2050年ネットゼロ排出シナリオ」では、今後10年間で世界の再生可能エネルギー設備容量を4倍に増やす必要があります。[17]2035年までには、低排出技術がエネルギー消費全体の少なくとも3分の1を占める必要があります。液体バイオ燃料、バイオガス、低排出水素、その他の水素由来の代替燃料など、持続可能な燃料の使用量も、同じ年までに4倍に増やさなければなりません。また、同シナリオでは、今後10年間にわたり、エネルギー投資を年間約4兆8000億米ドルまで増やす必要があります。これは現在の水準から約50%の増加となりますが、支出される1ドルごとに、燃料価格の低下や効率向上による節約効果が見込まれます。

エネルギーと排出量に対する取り組みは、まだ始まりにすぎません。包括的に世界のリスクを軽減するには、社会のあらゆる層が関わり、利用可能なあらゆる手段を活用する必要があります。

  • 災害リスク対応のための国際支援などの開発援助は、自然災害に伴う人々の避難や移動への対応に役立ちます。
  • 国際開発機関やNGOなどが活用する金融手段は、公共インフラの不足を補い、不可欠なサービスを将来の課題に対してより強靱なものにすることができます。
  • 国や地方の規制は、生物多様性の損失や汚染への対処に役立ちます。
  • 実効性の高い国際条約やその他の国際協定は、資源をめぐる競争の可能性を抑え、長期的には異常気象の発生を減らすことにもつながります。
  • 複数のステークホルダーの関与によって正当性を備えた、プロトコルや標準に対する一貫性のあるアプローチは、AI技術の潜在的な危険に対抗する力になります。
  • 国民の意識向上と教育に加え、研究開発への投資を拡大することで、健康やウェルビーイングの低下を防ぎ、特に気候変動の影響が深刻化する中で、感染症のまん延を防ぐことができます。
  • 先を見据えた企業戦略は、経済の低迷、サプライチェーンの混乱、失業、スキル不足などの経済的課題への対応にも役立ちます。

これまで見てきたように、WEFのグローバルリスクレポート2026で指摘されているリスクの軽減に向けて、私たちにできることは数多くあります。さまざまな成功事例は、時機を捉えた介入の効果を裏付けています。新たな分析によると、ロンドン、サンフランシスコ、ワルシャワ、北京といった地理的に多様な都市では、自転車専用レーンや電気自動車の普及を促進する取り組みにより、有害な大気汚染物質がすでに20%以上削減されています。[18]

新たなリスクがシステムに根付いてしまう前に対応するには、迅速な行動と連携が鍵となります。

逼迫する公共部門の支出力とイノベーション力を補完するうえで、活力ある民間セクターも不可欠です。

民間セクターは、より安全な社会への転換にどのように貢献できるのでしょうか。

持続可能性がDNAに組み込まれたAbdul Latif Jameel(アブドゥル・ラティフ・ジャミール)のような先見性のある企業は、グローバルシステムにおける存亡に関わるリスクを低減するために必要な多くの戦略を加速させることができます。

Fotowatio Renewable Ventures(フォトワティオ・リニューワブル・ベンチャーズ/FRV)は、Jameel Energy(ジャミール・エネルギー)の中核的な再生可能エネルギー事業であり、業界をリードする企業の1つです。

FRVは、ヨーロッパ、オーストラリア、中東、ラテンアメリカの4つの主要な国際市場で、現在稼働中の太陽光発電、風力発電、BESSエネルギー貯蔵プロジェクトからなる3GW超のポートフォリオを運営しています。開発中および建設中のプロジェクトを含めると、その規模は4GW超にのぼります。同社のイノベーションおよびインキュベーション専門プラットフォームであるFRV-Xを通じて、FRVは、新興技術や新たなビジネスモデル、データセンター、デジタルエネルギープラットフォーム、グリーン水素開発にも取り組んでいます。

Abdul Latif Jameelは、グローバルな持続可能エネルギーへの転換に貢献するだけでなく、世界的な水不足や人間の健康危機といった、社会の存亡に関わるその他のリスクに対処するプロジェクトにも投資しています。

同様に、Jameel Environmental Services(ジャミール・エンバイロメンタル・サービス)の水ソリューション専門事業であるAlmar Water Solutions(アルマー・ウォーター・ソリューションズ)は、海水淡水化、廃水処理、再利用、リサイクルプログラムの多様なポートフォリオを管理しています。資産管理、サービス、産業・技術という3つの事業分野で、ヨーロッパ、中東、ラテンアメリカ、アフリカ、アジア太平洋地域において事業を展開し、世界でも水不足が特に深刻な地域で、家庭や企業が信頼できる水へのアクセスを確保できるよう取り組んでいます。

Abdul Latif Jameelによるエネルギーと水への投資は、個別の介入ではなく、世界を形作る相互に関連したリスクに対する、より広範で統合的な対応の一環です。電力システムの脱炭素化から清潔な水へのアクセスの保護に至るまで、こうした取り組みは、今日の世界的課題は個別に切り離されたものではなく、その解決策もまた個別に切り離して考えることはできないという認識を反映しています。商業的な能力を長期的な社会のニーズと結び付けることで、こうした取り組みは、民間セクターの行動がリスクの緩和にとどまらず、現代生活を支えるシステムそのものにレジリエンスを組み込む力になり得ることを示しています。

「リスクの要因、兆候、対応策を認識することの利点は、その有害な傾向を抑えるために私たちが協力できるようになることです」Abdul Latif Jameelの国際事業担当副会長、ファディ・ジャミールは述べています。FRVAlmar Water Solutionsがそれぞれの分野で行っているように、リスクに対処することは、その過程で、イノベーション、雇用、協力を促す絶好の機会になります」

「世界の複合的なリスクに立ち向かうAbdul Latif Jameelの多面的なアプローチは、グローバル社会として私たちが目指すべき姿の縮図です。

経済を守り、公衆衛生を保護しながら地球温暖化に対処するには、野心的で連携の取れた戦略が必要です。そのためには、積極的な資金調達と、共通善への揺るぎない注力が求められます。これらの基本原則があれば、私たちの文明が克服できないリスクはなく、実現できない未来もありません」

グローバルリスク:5つのクイックファクト

質問:グローバルリスクレポート2026によると、2026年の社会にとって最も差し迫ったリスクは何ですか?

回答:専門家は地経済的対立を最も差し迫ったリスクとみなしており(18%)、国家間の武力紛争、異常気象、社会の分断、誤情報・偽情報、経済の低迷がそれに続いています。

質問:10年の予測期間において、リスクの見通しは変化しますか?

回答:長期的には、環境リスクが深刻度の高いリスクの中心を占めます。特に、異常気象、生物多様性の損失/生態系の崩壊、地球システムの重大な変化が顕著です。

質問:環境に対する懸念が、長期的なリスクアジェンダの上位を占めているのはなぜですか?

回答:純粋な統計によるものです。2025年の世界平均地表気温は、1900年以前の平均を1.44oC上回り、世界平均海面水温は1981~2010年の基準値を0.49°C上回りました。北極の最も厚い氷は、1980年代以降95%以上減少しています。

質問:私たちはすでに、リスク社会に生きることの影響を受けているのでしょうか?

回答:はい。社会面や環境面だけでなく、経済面でも影響を受けています。2025年の最大規模の災害10件による世界の保険損失額は、少なくとも1200億米ドルに上りました。

質問:世界最大のリスク要因である気候変動に対処するために、私たちは断固としてどのような行動をとるべきでしょうか?

回答:2050年までにネットゼロを達成するには、再生可能エネルギーの設備容量を4倍に増やし、エネルギー消費全体の3分の1を低排出技術で賄い、バイオ燃料の使用割合を4倍にする必要があります。

 

[1] https://www.weforum.org/publications/global-risks-report-2026/

[2] https://www.imf.org/-/media/files/publications/weo/2026/january/english/text.pdf

[3] https://wmo.int/news/media-centre/wmo-confirms-2025-was-one-of-warmest-years-record

[4] https://wmo.int/news/media-centre/wmo-confirms-2025-was-one-of-warmest-years-record

[5] https://wmo.int/news/media-centre/wmo-confirms-2025-was-one-of-warmest-years-record

[6] https://www.theguardian.com/world/2025/dec/16/artic-record-heat-shrunken-sea-ice-report

[7] https://disasterphilanthropy.org/disasters/2025-appalachian-floods/

[8] https://www.britannica.com/event/Asia-Floods-of-2025

[9] https://www.copernicus.eu/en/news/news/observer-global-climate-highlights-2025-insights-copernicus-climate-change-service

[10] https://www.copernicus.eu/en/news/news/observer-global-climate-highlights-2025-insights-copernicus-climate-change-service

[11] https://wmo.int/media/news/global-drought-hotspots-report-highlights-human-and-economic-impacts

[12] https://www.theguardian.com/world/2026/jan/15/how-day-zero-water-shortages-in-iran-are-fuelling-protests

[13] https://www.theguardian.com/us-news/2026/mar/12/california-heatwave

[14] https://www.theguardian.com/world/2025/dec/27/cyclones-floods-and-wildfires-among-2025s-costliest-climate-related-disasters

[15] https://reports.weforum.org/docs/WEF_Global_Risks_Report_2026.pdf

[16] https://www.un.org/en/climatechange/science/causes-effects-climate-change

[17] https://www.iea.org/reports/world-energy-outlook-2025/net-zero-emissions-by-2050

[18] https://www.theguardian.com/environment/2026/mar/12/london-san-francisco-and-beijing-achieve-remarkable-reductions-in-air-pollution